#11【Geminiを手放した理由】設計書という「厳密さ」が試される現場で

Claude

先に結論から言ってしまいます。

私は設計書作成において、GeminiからClaudeに乗り換えました。

理由は単純で、Geminiが悪いツールだったからではありません。

「設計書」という文書が、それだけ厳しい世界だったからです。

毎日の業務、お疲れ様です。

普段は鹿児島のとあるシステム会社で設計業務や管理職として現場に立っている
システムエンジニアです。

最近、業務の中で「AIを使って設計書を作る」という取り組みに挑戦しています。

会議の議事録、要件定義書、機能設計書……これまで人の手で読み込み、まとめていたドキュメントを、AIの力を借りて効率化できないか。

そんな思いから始めた取り組みです。

今回は、その過程で経験した「GeminiからClaudeへの乗り換え」について、感じたことを率直に書いてみたいと思います。

同じように設計業務や文書作成でAI活用を検討している方の、何かの参考になれば幸いです。

最初はGeminiとNotebookLMで頑張っていた

正直に告白すると、私が最初に選んだのはGeminiでした。

NotebookLMと組み合わせて、複数の資料を読み込ませながら設計書のたたき台を作る、という使い方です。

もちろん最初から何もせず使っていたわけではありません。

”憶測や推論をしないでください”
”ドキュメントを読み飛ばさないで最後まで読んでください”
といった指示を、カスタムプロンプトとして細かく作り込みました。

この工夫のおかげで、序盤は思った以上にいい感じに仕上がっていて、「これはいける!」と手応えを感じていたのを覚えています。

ですので、誤解のないように先にお伝えしておきたいのですが、
Geminiが全く使えない、というわけでは決してありません

むしろ、厳密性がそこまで求められない文書であれば、工夫次第で十分に実用レベルだったと思います。

それでも、設計書には「少しの曖昧さ」も許されなかった

ただ、こと設計書に関しては話が別でした。

設計書というのは、少しでも曖昧な表現や、事実と異なる内容が紛れ込むことが許されない文書です。

後工程に関わる人たちが、その一文一文を前提に判断を下していくものだからこそ、「だいたい合っている」では困る。

ここが、他の文書作成とは決定的に違うところだと、身をもって痛感しました。

どれだけプロンプトを工夫しても、ふとした瞬間に推論混じりの記述が出てきてしまう。

その「ふとした瞬間」を潰しきれなかったことが、最終的にGeminiを手放す決め手になりました。

Claudeに乗り換えて感じた、いくつかの違い

そんな中で試してみたのがClaudeでした。

使い始めてすぐに、いくつかの違いに気づきました。

一つ目は、憶測や推論による誤った回答がほぼないということです。

情報が足りない箇所があると、それらしく埋めるのではなく「ここの情報が不足しているので教えてください」と聞き返してくれます。

しかも聞くだけでなく、選択肢まで用意してくれるので、答える側としても迷わず返答できるのがありがたいところでした。

二つ目は、指示を100%鵜呑みにしないところです。

例えば「〇〇を全部作って」とお願いしても、黙って言われた通りに作るのではなく、「効率や品質が落ちる可能性があるので、章ごとに作成してはいかがですか?」と、一度考えた上で提案を返してくれます。

最初は少し面食らいましたが、今ではこのひと手間こそが、品質を守ってくれているのだと感じています。

三つ目は、複数ドキュメントを横断したときの網羅性の高さです。

私の場合、設計書のもとになる資料は200件近くにのぼります。

この物量を読み込ませたときに、情報の拾い漏れがどれだけ少ないかは死活問題ですが、Claudeはこの点でも安定した印象を受けました。

まとめ:ツールは「用途」で選ぶもの

今回の経験を通して感じたのは、「どちらが優れているか」という単純な話ではなく、厳密性が求められる場面かどうかで、向き不向きがあるということです。

  • Geminiは、工夫次第で十分実用的。厳密性がそこまで問われない文書には向いている。
  • Claudeは、憶測を許さない・提案してくれる・網羅性が高いという特性から、設計書のような厳密性が求められる文書に向いている。

私自身、最初からClaude一択だったわけではなく、Geminiで試行錯誤した経験があったからこそ、この違いに気づけたのだと思います。

遠回りに見えて、実は必要なプロセスだったのかもしれません。

AIとの向き合い方は、まだまだ手探りの毎日です。

これからも実務の中で気づいたことを、また皆さんにお届けできればと思います。

参考になった書籍

左)Google NotebookLM 徹底活用術 著者:ヨス,松山 将三郎,染谷 昌利 ⇒ Amazonリンク

右)Claude仕事術 著者:佐藤 傑 ⇒ Amazonリンク

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