みなさん、こんにちは。約1ヶ月ぶりのブログ更新となります。
さて、今回は以前に投稿した「暗記・記憶」に関するテーマの続編(パート2)をお届けします。
前回の記事では、暗記がひどく苦手だった私が、「エビングハウスの忘却曲線」を意識して復習のタイミングを管理したことで、以前より物覚えがマシになったというお話をしました。
(前回の記事:「2 【40代SEの勉強法】暗記が苦手な私が資格試験のために実践した『たった2つ』の効率化テクニック」はこちら)
確かに、適切なタイミングで復習を繰り返し、記憶の定着を促すことは非常に重要です。
しかし、私たちは日々膨大な情報にさらされています。
情報量が多い現代社会でやっていくには、「復習の回数」に頼るだけでなく、「貴重な時間を使って一度覚えたことを、簡単に忘れないようにする工夫」も必要だと痛感しました。
覚えなければならないこと全てに対して、完璧な復習スケジュールを組んで実行するのは、時間的にも体力的にもかなりハードですよね。
そこで今回は、そんな情報多過な社会において重要な、「短時間で効率よく覚えるための具体的な方法」をご紹介したいと思います。
実は非効率?やりがちな暗記方法
効率的な方法を見る前に、まずは私自身も昔よくやってしまっていた、実はあまり効率が良くない覚え方について触れておきます。
ノートにひたすら書き写す、まとめる
「書いて覚える」というのは昔からよく言われる方法です。
確かに、情報を整理してノートにまとめるという行為は「要約力」をつける訓練としては非常に有効です。
しかし、「覚える(記憶する)」という目的においては、費やす時間の割に効果が低い場合があります。
作業自体に満足してしまい、頭に残っていないことが多々ありました。
参考書にマーカーやハイライトを引く
重要な部分に色を付けると、見た目がカラフルになり、後で見返した時に注目しやすくはなります。
しかし、線を引いただけで「覚えた気」になってしまうリスクがあります。
これも、記憶の定着効果としては実はかなり低いと言われています。
短時間で定着!効率的な覚え方3選
では、どのような方法が効率的なのでしょうか。
私が実践して効果を感じた、脳の仕組みを利用した3つの方法をご紹介します。
①何も見ずに「思い出す」
これが最も強力な方法です。
覚えたいことを定期的に「思い出す」ことで、記憶は強く定着します。
ここでの最大のポイントは、何も見ないで思い出すということです。
脳は、情報が簡単に入ってくる時(テキストを見ている時など)よりも、一生懸命に情報を記憶から引っ張り出そうとして負荷がかかっている時の方が、重要性を認識して強く記憶しようとします。
【参考:私の実践方法】 私はこの「思い出す」作業を、3日間のサイクルで行っています。
- 当日~前々日の3日分を対象にする。
- 前々日に覚えた内容を何も見ずに思い出してみる。
- 思い出せた箇所はクリア(スルー)。
- 思い出せなかった箇所にマークを付け、翌日に再度「思い出す」ことにチャレンジする。
(この時にノートを活用し、覚えていなかったことをメモしておきます)
これを繰り返すことで、苦手な部分だけを効率よく反復できます。
②覚えたいことを深掘りして説明する
覚えたいことについて、「なぜそうなるのか?」と分析したり、誰か第三者に説明するつもりで話してみたりする方法です。
人に説明しようとすると、内容を論理的に組み立てる必要があります。
そのためには、自然と「なぜなぜ分析」を行うことになり、理解が深まります。
例えば、「エビングハウスの忘却曲線」を覚えたい場合、自分の言葉で説明しようとすると、次のような疑問が湧いてくるはずです。
- 「エビングハウスの忘却曲線」とは何なのか?
- そもそも「エビングハウス」って何?(地名?人名?脳の何かの名前?など)
- 「忘却曲線」とは、具体的にどのような線のこと?
これらの疑問を解消するために調べたり、実際に説明してみたりすることで、上記①の「思い出す」効果も同時に得られ、記憶に残りやすくなります。
覚える対象について自分で調べ、苦労して理解するというプロセスを経るため、ただ文字面を追うよりも遥かに記憶の定着につながりやすいのです。
③文字ではなく、絵や図でイメージする
人間の脳は、抽象的な「文字」情報よりも、具体的な「絵や図(ビジュアル)」の方が覚えやすいという特徴を持っています。
この特徴を利用し、覚えたい文字や文章の内容を、簡単な絵や図に変換してイメージしてみましょう。
文章をそのまま丸暗記しようとするよりも、ずっと効率的に、かつ鮮明に記憶に残すことができます。
まとめ
今回は、復習の負担を少しでも減らすための「効率的な覚え方」についてご紹介しました。
- 何も見ずに思い出す
- 深掘りして説明する
- 絵や図でイメージする
これまでノートまとめやマーカー引きに多くの時間を費やしていた方は、ぜひこれらの方法を試してみてください。
なお、効率よく暗記を行うためには、その前の段階である「勉強へのモチベーション維持」や「覚えたい情報の整理や事前準備」も重要になってきます。
これらのテーマについては、また今後のブログで追加していこうと考えています。
この記事があなたの勉強に少しでも役立てば幸いです!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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