#4 流されずに知識が定着!40代SEの私が、仕事の生産性向上のために活字書を選ぶ3つの理由

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序文:ネット時代に「あえて本を読む」ということ

スマホさえあれば、知りたい情報を一瞬で手に入れられる現代。

私も仕事の調べ物や日々のニュースチェックなど、ネット検索には大変お世話になっています。

そんな便利な時代だからこそ、ふと疑問に感じることがあります。

スピーディに膨大な情報が得られる中、本当に自分の中で使える知識や経験が定着しているか?

と。

私がこの疑問への答えを探す中で、改めて価値を感じたのが「本」を読むことです。

もちろん、漫画や雑誌のように視覚的な楽しさを提供してくれる本も素晴らしいです。

しかし、ここで私が特に着目しているのは、主に活字で構成されている書籍

すなわちビジネス書や自己啓発本といったジャンルです。

ネットで情報収集が完結する今、あえて私がこのような「活字の本」を読むのには、仕事の生産性向上にも直結する、明確な理由があります。

今回はそんな情報が溢れすぎている昨今に私が「活字の本」を選んだ3つの理由を、ご紹介したいと思います。


情報に振り回されず「真実」を選び取る力を養う

「何が正しいか分からない」という不安

インターネットは非常に便利ですが、同時に「情報の信頼性」という大きな課題を抱えています。

誰でも簡単に発信できるようになった結果、不確かな情報や誰かの主観的な意見があふれているように感じます。

「Aという意見を見た後、次はBという真逆の意見を見た」

そんな経験をすると「一体何を信じればいいんだろう?」と不安になることもあります。

これは、システム開発における技術選定や課題解決にも通じる深刻な問題です。

信頼性の「フィルター」を通った情報

一方で、書籍として世に出る活字本は、著者が時間をかけて研究し、さらに出版社や編集者というプロの目で何度もチェックされた情報です。

ネット上の情報と比べ、信頼性や情報の質という面で、一つの大きな「フィルター」を通っています。

信頼性の高い書籍から一つのテーマを体系的に学び、深く考えることを習慣にすることで、ネット上の信頼できる情報とそうでない情報が入り混じった状態から「本当に必要なもの」を選び取る、確かな判断力を身につけることができると思いますし、この力が仕事の質を大きく左右すると思っています。


時短よりも「知識の定着」を優先する

要約は便利だけど「わかった気」になるだけ

「本を読むのは時間がかかるから、ネットの要約記事やまとめ動画で済ませよう」

私も上記の意見には賛成です。

限りある貴重な時間内で必要な情報を効率よく収集するには上記は欠かせません。

使うからこそ、十分に理解しておかなければならないのが、要約は筆者の主張や意見、解釈など、偏った見方を押し付けられる可能性も同時に含んでいることです。

知識を「自分のもの」にする時間投資

だからこそ、原典である「活字の本」を自分で読むことが大切だと思っています。

活字の本を読むと、私たちは著者が考え抜いたプロセスを、最初から最後まで時間をかけて理解できます。

この「じっくりと時間をかけて情報を読み込み、自分の中で何度も咀嚼する」というプロセスこそが、知識をただの「一時的な情報」で終わらせず、「自分の血肉となる知恵」へと変えてくれます。

この、一見遠回りに見える「時間投資」こそが、結果として長期的な知識の定着という大きなリターンをもたらし、仕事の生産性向上につながると思うのです。


読書は「手軽で安全な実体験」である

知識を定着させる最強の方法は「体験」

何かを深く理解し、忘れないようにするには、やはり実体験に勝るものはありません。

しかし、すべての知識や経験を身をもって試すことは、現実的に不可能です。

例えば、ビジネスで大きな失敗を体験することは、多大な時間や金銭的なリスクが伴うため、誰でも躊躇しがちです。

ましてや、人生における大きな決断、成功体験なども、そう簡単には手に入りません。

他者の人生を追体験し、疑似体験を積む

ここで、活字の本は最高のツールになります。

ビジネス書や自己啓発本は、著者が何年、何十年とかけて積み上げてきた知識、成功、そして失敗(ここが重要です)の「濃密な実体験」を、私たちが手軽に追体験できるように言語化してくれています。

本を読むことは、他者の人生や思考を安全に、かつ深く追体験することに他なりません。

この「疑似的な実体験」が、前述した「知識の定着」をさらに強固なものにし、私たちが現実の世界で判断を下す際の確かな指針となってくれます。


まとめ

情報が溢れる現代だからこそ、私が40代のSEとして「活字の本」を大切にしている理由は、目先の便利さや時短よりも、自分自身の「地力」を高め、仕事の生産性を高めることにあります。

具体的には、本を読むことで、以下の3つの価値を得られると考えています。

  • 真実を見抜く力を養う
  • 知識を深く定着させる
  • 手軽に安全な実体験を積む

ネット検索で得られる情報は「今すぐ使えるツール」かもしれませんが、本から得られる知識は、自身の仕事の質と人生を支える「確かな財産」になります。

ぜひ、週末や一日の終わりに、お気に入りのコーヒーや紅茶でも飲みながら、気になった活字本を開いてみてはいかがでしょうか。

新たな発見が、あなたの日常をより豊かにしてくれることを願っています。

今回参考になった書籍

FACTFULNESS(ファクトフルネス) → Amazonリンク

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